全天体順行期間ってなぁに?天体の逆行について理解しよう!

投稿者: QuenaBokson 投稿日:

こんにちは!
ケーナ・ボクソンです。

2022年2月4日、
立春の日に、逆行していた水星が順行に転じました。

これをもって、
水星〜冥王星までの、
主要10天体が全て順行という状態になり、
4月30日に冥王星が逆行に転じるまで、
約3カ月間、
主要10天体が順行しているという、
いわゆる「全天体順行期間」に突入します。

この期間は逆行している天体がないので、
物事がスムーズに動く♡
そんな情報をSNSなどで見た方もいるかと思うのですが、
はっきり言ってそれはデマです。

水星逆行が有名なので、
逆行=良くないというイメージを持たれているのかもしれませんが、
天体の逆行はごく自然なこと。

今日は天体の順行と逆行について
どう考えたらいいのか?
それについてお話ししたいと思います。

そもそも、
どうして逆行は起こる?

 

地球を含めた太陽系の惑星は、
同じ方向に向かって、
太陽の周りを回っています。

天体の逆行とは、
一定の速度で回り続ける天体の、
速度が実際に変わったり、
逆向きに進み始めたりすることではありません。

ではどうして、
止まったり、
逆向きに進んだりするように見えるかというと、
それは地球から見て、
その天体を追い越すときに、
そのように見えるというだけの話。
地球から見たらそう見える、
というだけの話です。

百聞は一見に如かずなので、
以下の動画を見てください。

これは地球から見た、
外惑星(火星以遠)の逆行を図示したものです。

白い三重円の外側の赤いのが火星、
そのすぐ内側にある青いのが地球だと思ってください。
一番外側の黒い部分に投影されている赤い点が、
地球から見た、火星の動きです。

地球が火星を追い越す時、
一番外側の黒い部分の赤い点が、
止まったり、逆向きに動いたりしますね。
これが逆行の正体です。

これは地球から見た火星の動きですが、
火星から地球を見た時、
地球から見えるのと同じように、
火星からは地球が逆行し、
太陽の東側(左)から
太陽を通り越して
西側(右)に動いているように見えます。

内惑星(水星・金星)の場合は、
この火星から見た地球の動きと同じで、
より太陽に近い天体(水星、金星)が、
より太陽から遠い天体(地球)を追い越す時、
地球からは水星や金星が
逆行しているように見えるというわけです。

要するに、
規則的な天体の動きに由来するもので、
何も特別なことではないことだけ
ご理解いただければOKです。

天体はどのくらいの期間逆行している?

 

太陽系の天体は、
それぞれ以下のような公転周期で
太陽の周りを回っています。
(太陽の周りを1周するのにかかる時間です)

水星 87日23時間
金星 224日16時間
地球 365日6時間
火星 686日23時間
木星 11年314日
土星 29年194日
天王星 84年92日
海王星 164年288日
冥王星 247年270日

地球から見て、
これらの天体がどれくらい動くかというと、
水星と金星は1年で12星座を1周、
火星は2年弱で1周、
木星は1年に1星座(30度)、
土星は2年半で1星座、
天王星は1年に5度、
海王星は2度ちょい、
冥王星は1度半……

外惑星が、
いかに動かないかが、
お分かりいただけるかと思います。

動きの大きい水星は、
およそ4カ月おきに(つまり年3回)、
3週間ちょい逆行。
金星は1年半に1度、
1カ月ちょい、
火星は2年弱に1度、
2カ月逆行。

地球から遠く、
ほぼ同じところにいるように見える
木星以遠の天体は、
年に1回、5カ月前後逆行します。

逆行って、どんな意味があるの?

 

天体の逆行が、
ごく普通の現象であるとご理解頂いたところで。
気になるのは、
「逆行が占星術的にどんな意味を持つのか?」
その辺ではないでしょうか。

ネイタル(生まれた時のホロスコープ)に
逆行した天体を持つ人は、
その逆行している天体の意味が弱められる、
そんなことを言う人もいますけど、
実占上そんなことは感じません。

逆行してようがしてまいが、
効いてる人は人は効いています。
それは他の天体や、ASCなどと
そのような関係があるかの方が大事です。

トランジットの逆行は、
その天体の意味が歪んだ形で出やすいと言われます。
水星なら、交通機関の遅延、などですね。

これはまぁ当たっているのですが、
木星以遠の天体の逆行の効果を、
個人で実感できるのはかなり稀だと思います。
なぜなら、
木星以遠の天体は「社会天体」と呼ばれ、
主に社会へ働きかけるものだからです。

例えば土星が逆行しているから、
「過去の課題への再挑戦」とはなりません。

天体逆行で、最も気をつけること

 

占星術における逆行で
最も重要な点は、
「同じ度数を行ったり来たりする」
というところにあります。

例えば、
あなたの太陽が水瓶座の20度だったとします。

2022年の土星は、
3月半ばに水瓶座20度を通過したあと、
6月5日に水瓶座の25度で逆行を開始し、
10月24日に水瓶座18度で逆行を終えます。
この間、土星はあなたの太陽の上を、
逆行しながら通り過ぎていきますね。

問題なのは、
水瓶座18度で逆行を終えた土星が、
あなたの太陽(水瓶座20度)を、
12月上旬に再度通過するということです。
同じ度数を順行で何度も通過する時、
通過すればするほど、
その天体の持つ影響を受けやすくなります。

このような場合、
3月に何があったかをメモしておけば、
それのパワーアップバージョンが、
12月にも起こるであろうと予想されます。

また、
プログレス(流年法)では、
ネイタルに逆行している天体がある場合、
人生の経過に従って、
その天体の運動がどのような状態なのかで
運勢を判断します。
つまり、順行しているのか、
逆行しているのか、
その境目で動きが鈍いのか。

私はネイタルの社会天体が
全て逆行しており、
かつ人生の間に全て順行します。
すなわち、プログレスの上では
「ほぼ止まった状態」であり、
ずっと外惑星同士の関係が維持されるのです。

以上のことをご理解いただければ、
順行だからよくて逆行だからよくないというのが、
いかに安直な考えであるかがわかると思います。

ホロスコープが読める方は、
天体が今どこにいて、
どこに向かっているのかをチェックし、
それがご自分のネイタルの天体と、
どのような関係を持つのかに注目してください。

そしてホロスコープが読めない方は、
安直な情報に振り回されないこと。
気になるのであれば、
1年に1度、お誕生日前後に、
占い師に運勢をチェックしてもらうといいでしょう。

ちなみに、
「全天体順行期間」と言われる4月末までは、
金星と火星がデートしながら
天王星とスクエアになったり、
色々騒々しい感じ。

詳しくはLINEにてお知らせしていきますので、
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QuenaBokson

占術・呪術研究30年。「当たる」占いにこだわり、あらゆる占いと霊視を組み合わせ、恋愛・結婚、金運、仕事、人間関係、人生から、人の生死など他ではタブーとされている分野まで鑑定可能。 鑑定結果を元に、「どう活かすと良いか」までをアドバイスいたします。 個人のお客様から会社経営者・投資家まであらゆるお客様のサポートをさせて頂いております。