ネイタルチャートと惑星の逆行

投稿者: QuenaBokson 投稿日:

こんにちは!
ケーナ・ボクソンです。

今日はちょっとマニアックな話題。

あなたは、
ご自分のホロスコープの中で、
どの天体が逆行しているか知っていますか?

「……知らない」
そうお答えになる方がほとんどだと思います。
これは、
一般の方はもちろん、
プロでさえ意識してないことが多いのではと思います。

今日は、
そんな「天体の逆行」が、
「あなたの人生に与える影響」のお話です。

 

天体の逆行

 

あなたの生まれた時のホロスコープのことを、
「ネイタルチャート」と呼びます。
西洋占星術で鑑定をしてもらったことがある人は、
多分一番最初に目にするアレです。

この図には、
あなたが生まれた瞬間の、
天空の様子が刻まれています。
もちろん内容は人によって千差万別で、
理論上は4分違えば別人、
実践上は2分以内の正確さが欲しいものです。

太陽と月以外の天体は、
時々逆行します。
ご存知のようにこれは地球からの見かけ上の運動で、
実際に惑星が公転の方向を変えるわけではありません。

もちろん、
ネイタル上に逆行した天体を持つ人もいます。
こんな感じで、
「r」が付いている天体は、
逆行をしています。


この人はいわゆる「社会天体」が、
全部逆行していますね。

ネイタルや年運(リターンチャート)を見ている限りでは、
惑星の逆行というのはさほど重視しません。
占い師さんによっては、
逆行している天体は
その天体の性質が出づらいとしていますが、
その意味では天体の品位や
アスペクトの方が、
よほど影響があると感じます。


 

逆行が大きな影響を及ぼす、
プログレス

 

では、
逆行を全く考慮しないかというと、
そんなことはありません。

人生全体というような、
長期的な流れを見るとき、
占星術では「プログレス(流年法)」という方法を用います。
誕生の瞬間から、
1年につき1日または1度ずつ進めていって、
その時に天体がどのような配置となるかで、
運勢を占うやり方です。

理論上、
90年で90度ほどしか進みませんから、
生後3ヶ月間の星の動きで、
人生の大勢が決まることになります。
ネイタルチャートで逆行を持っていて、
かつ、この3ヶ月間に、
逆行から順行になったり、
はたまたネイタルでは順行でも、
逆行が始まるような天体は、
概して動きが遅く、
ほとんど止まっているように見える期間があります。

特に、外惑星の逆行となると、
ほとんど動かず、
ある特定の形成の意味を、
かなり強い形で、
生涯にわたって引きずる人も出てきます。

内惑星の逆行を持つ人は、
特定の度数を天体が行ったり来たりすることで、
人生のある特定の期間に、
印象的なイベントを繰り返し引き起こします。

先程の例の人は、
逆行している外惑星が、
90年のうちに全て順行に切り替わるため、
極めて運動量が少なく、
一番動きの大きな木星でさえ、
射手座の3度49からスタートして、
45年経って1度04まで戻り、
そこで順行、
90年経っても4度02までしか動きません。

90年でたった3度強の運動。
もしこれが、
ネイタルのネガティブなポイントに抵触しているとなると、
背筋の寒いものがあります。

この人の場合は、
ネイタル太陽と金星のハーフサムに、
プログレスの木星が10代後半から70代にかけて抵触する形となり、
ネイタルが持つ太陽/金星の恩恵を、
木星が拡大する形で受けることになります。

 

逆行を調べる方法

 

では、どのようにして、
自分の天体が逆行しているかを調べればよいのでしょうか。

答えは簡単、
ご自分の生まれ年のエフェメリス(天文暦)を見ればよいのですが、
素人には出し方さえ難しいでしょうから、
やはりプロに鑑定してもらうことを勧めます。

ある程度占星術の心得のある方は、
エフェメリスと睨めっこしながら、
ご自分の天体が、
生後3ヶ月の間に、
どのような運動をしているかに注目してみてください。

動きが早いのか、遅いのか。
逆行、順行がどのタイミングで来るか?
それが過去の自分の経験と、
どのように呼応しているか?

眺めてみると、
面白い発見があると思いますよ。

友だち追加


QuenaBokson

占術・呪術研究30年。「当たる」占いにこだわり、あらゆる占いと霊視を組み合わせ、恋愛・結婚、金運、仕事、人間関係、人生から、人の生死など他ではタブーとされている分野まで鑑定可能。 鑑定結果を元に、「どう活かすと良いか」までをアドバイスいたします。 個人のお客様から会社経営者・投資家まであらゆるお客様のサポートをさせて頂いております。

0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です